物貨騰貴ぶっかとうき)” の例文
当世の文士小説かくと六号活字の文壇消息に憎まれ口きくだけがのうとはあまりにつぶしがきかな過ぎる話。物貨騰貴ぶっかとうきの世の中どつちへ転んでも少しは金の取れる余技一、二種ありてもよささうなもの也。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)