物惰ものたる)” の例文
古藤は例の厚い理想のかつぎの下から、深く隠された感情が時々きらきらとひらめくような目を、少し物惰ものたるげに大きく見開いて葉子の顔をつれづれと見やった。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)