片倉かたくら)” の例文
渋江氏の住んでいた烏森の家からは、存生堂ぞんせいどうという松山棟庵とうあんの出張所が最も近かった。出張所には片倉かたくら某という医師が住んでいた。保は存生堂に駆け附けて、片倉を連れて家に帰った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)