熱心むき)” の例文
しかし余りトラムプを弄んだことのない宏は勿論、寧ろおつき合ひにいい加減にお茶を濁してゐる五郎も、熱心むきになつて相手の札を記憶してゐる真弓の敵ではなかつた。真弓はずつと勝ちつづけた。
水と砂 (新字旧仮名) / 神西清(著)