煩悶家はんもんか)” の例文
宗教というものをそれほど必要とも思わないで、漫然と育った自然の野人なのです。話がとかくそちらへ向くのは、全く相手に兄さんというはげしい煩悶家はんもんかを控えているためだったのです。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)