灯火とぼしび)” の例文
旧字:燈火
日の暮を悲しむ心は後悔と絶望のおもいに似通っている。すっかり暮れ果ててしまった後、月の光、もしくは灯火とぼしびのもとに、どうやら落ちつく心持は「あきらめ」の静けさに似通っている。
冬日の窓 (新字新仮名) / 永井荷風(著)