濛々もやもや)” の例文
濛々もやもやした濃い水蒸気のなかに、淋しげな電燈のつきはじめるころに、今つけて行った体温表などを眺めていた浅井は、静子に別れを告げて、そっと室を出て行った。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)