漾虚集ようきょしゅう)” の例文
ただ神経衰弱にして狂人なるがため、『猫』を草し『漾虚集ようきょしゅう』を出し、また『鶉籠うずらかご』を公けにするを得たりと思へば、余はこの神経衰弱と狂気とに対して深く感謝の意を表するの至当なるを信ず。
『文学論』序 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)