滓渣さいさ)” の例文
或は刀鑱し錐穿して之を傷つけて顧みず、碗には垢膩こうじ滓渣さいさを附して洗はず、或は之を衝撃して、玉瑕氷裂の醜を與へ、匣をば毀損し、劔をば銹花滿面ならしむるが如きは、剋殺の作用である。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)