渝州ゆしゅう)” の例文
渝州ゆしゅうに下る——思われた君というのが、つまり、そのうつのやの福松君ですな、福井の城下で、あなたとお別れになって、友情綿々、ここ越前と近江の国境くにざかいに来て、なお君を思うの情に堪えやらず
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「僕、お別れに詩を吟じましょう、今のその渝州ゆしゅうに下るを一つ……」
大菩薩峠:40 山科の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)