治国経世ちこくけいせい)” の例文
その志望とは彼が五十年来の剣の道から大悟して得た真理にもとづいて、その所信を治国経世ちこくけいせいの実際に、行ってみたいという念願にあったのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
故に、これを君主が行って、治国経世ちこくけいせいに、その理を用いうるにしても、自ら知識から得たそれと、実相体得から入ったそれとは、現わされる御政道の上に、大きな相違があるかと考えられます
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)