沢渡峠さわどとうげ)” の例文
王滝川はこの谷間を流れる木曾川の支流である。登り一里という沢渡峠さわどとうげまで行くと、遙拝所ようはいじょがその上にあって、麻利支天まりしてんから奥の院までの御嶽全山が遠く高くかたちをあらわしていた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)