水馬あめんぼう)” の例文
浮ぶものゝ影があるならば花の一輪であらうとも、眼にとまる澄明さであるが、私の眼をさへぎる水馬あめんぼうの影さへ見へぬ眺めであつた。
バラルダ物語 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
水の中には何時も茶碗のかけ飯粒菜葉などが落っこちて小魚ざこ水馬あめんぼうが群って居る。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)