水蒸気ゆげ)” の例文
旧字:水蒸氣
インキ瓶を火鉢に縁に載せて、瓶の口から水蒸気ゆげが立つ位にして置いても、ペンに含んだインキが半分もなくならぬうちに凍つて了ふ、葉書一枚書くにも、それは/\億劫おくくふなものであつた。
菊池君 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)