歳破金神さいはこんじん)” の例文
ただその方角は鬼門で歳破金神さいはこんじんに当っていると思ったことと、暗いランプの光りに照されて隅の煤けた柱に頭の磨り切れた古箒ふるほうきが下っていた。私は婆さんが、あの箒を見ているのかと思った。
老婆 (新字新仮名) / 小川未明(著)