欬嗽しわぶき)” の例文
その壁代に張りついたように坐って居る女、先から欬嗽しわぶき一つせぬ静けさである。貴族の家の郎女は、一日もの言わずとも、寂しいとも思わぬ習慣がついて居た。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)