橘守部たちばなもりべ)” の例文
その中に橘守部たちばなもりべの『心の種』があったといって、後年長兄が私に下さいました。漢文も達者に書かれたらしいのですが、詩は一つもないそうです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
和綴わとじのかなり厚い一冊物で、表紙は茶色の熨斗目のしめ模様、じゃばらの糸で綴じてあり、綴目の上下に紫色の切れが張ってあって『心の種』と書いてあります。橘守部たちばなもりべの著なのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)