梨影りえ)” の例文
辰蔵たつぞうの成人ぶりもお目にかけたい。二歳になる又二郎にもばば様と初の対面をげさせたい。妻の梨影りえも久しくお待ち申しあげている。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
梨影りえという貞淑な妻女もあり、ふたりの子供までありながら、いまだに、岐阜と京都のあいだで絶えず文通し、折には、あの女詩人を気どる老嬢が
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)