枡田屋ますだや)” の例文
路地の外の酒屋——枡田屋ますだやに押込んで有金五十両ばかりを出させ、「ここで待っているから平次を呼んで来な、後学のために千里の虎の姿だけでも拝ませてやらア」
気丈者の女主人お秀は、自分の家に起ったこの惨劇に顛倒てんとうして、ただもうウロウロするばかり、枡田屋ますだやの若旦那菊次郎は、真っ蒼になってガタガタふるえるばかりです。