東塔坂とうとうざか)” の例文
かつてこの山の盛時を思うと、何という寂寥せきりょうさであろう。権現川ごんげんがわにそい、東塔坂とうとうざかをのぼって行くあいだも、ほとんど、人らしいものには行き会わなかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)