祝宴のあとで大助は東堂舎人助とうどうとねりのすけに呼ばれた。舎人助は馬場信勝の足軽がしらである。いってみるとひどく不機嫌なようすで、しばらく無言のままにらみつけていた。
一人ならじ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)