東単牌楼とうたんはいろう)” の例文
一時間の後、先生の邸を辞し、歩して東単牌楼とうたんはいろうのホテルに向えば、微風、並木の合歓花ごうかんかを吹き、斜陽、僕の支那服を照す。しかもなお蝙蝠に似たる先生の顔、僕の眼前を去らざるが如し。
北京日記抄 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)