有範朝臣ありのりあそん)” の例文
もし、彼女の良人である有範朝臣ありのりあそんが、時めく才人であるか、政権をめぐる時人であったらば、十八公麿まつまろは、生れていなかったかも知れない。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自分の主人あるじ秀衡ひでひらは、遮那王を、仏界から下ろして、源氏再興の旗挙げをもくろんでいるのであるし、吉光御前や、有範朝臣ありのりあそんは、あべこべに、遮那王が身の終るまで、鞍馬寺に
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)