もしこの類の山で修業した巫女みこが自身にそういう長命を信じているならいであったら、のちに説こうとする日向小菅岳ひゅうがこすげだけの山女が、山に入って数百年を経たと人に語ったというのも
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)