敏達帝びだつてい)” の例文
石垣をあがると、廟の廻廊に、金剛獅子の常明燈が、あたりを淡く照らしていて、その大屋根をあっしている敏達帝びだつていの御陵のある冬山のあたりを、千鳥の影がかすめて行った。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)