しかし、それにもして私は、『支那の鼓タンブラン・シノア』や『ロザムンデの舞曲』や、『愛の悲しみ』などに示したクライスラーの美しさを忘れることは出来ない。
支那の鼓タンブラン・シノア』『カプリス・ヴィノア』『愛の歓び』『愛の悲しみ』から始めるようにお勧めしたい。
支那の鼓タンブラン・シノア』はクライスラーが支那に遊んだ時、支那の寄席よせ小屋の中で叩いていた、小型の太鼓の面白いリズムに興を催し、それから暗示を得て書いたものだと言われている。