“捐館”の読み方と例文
読み方割合
えんくわん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「七月朔日。晴。暮六時御絶脈被遊候。」正寧の捐館えんくわんである。年六十二。正精の子、正弘の兄、正教正方の父である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは安政丁巳の歳老中阿部伊勢守正弘捐館えんくわんの事を記して、其病を療したものが終始柏軒一人であつたと云つた。柏軒門人にして現存してゐる松田道夫さんは当時の事を語つてかう云つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)