懸合事かけあいごと)” の例文
「そこがすべての懸合事かけあいごとの気転ですな。万事そうやれば双方のためにどのくらい都合が好いか知れんです」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
兄はあんに比田自身が先方へ出向いて話し合を付けなければ義理の悪いような事をいった。そのくせ彼はこんな場合に決して自分で懸合事かけあいごとなどに出掛ける人ではなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)