憂鬱症ブリウ・デビル)” の例文
「女」といふ哀れを傘にして良人の直接の怒りから逃れ、「母」といふ事実を循にして子等の口を閉し、徒らに子等の胸を「憂鬱症ブリウ・デビル」の翼で覆はうとする母親こそ真にたゞ独りの罪人だと思つた。
村のストア派 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)