惨苦者さんくしゃ)” の例文
せむしの老人——いずれも人の世の惨苦者さんくしゃであったが、信仰を失ってはいないと見えて、その動作にも話しぶりにも、穏かな沈着おちついたところがあった。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)