御奉行ごぶぎょう)” の例文
「おねがいあって参りました。鹿ヶ谷に住む安楽房という者です。自分のいたした罪状について自首いたして出ました。御奉行ごぶぎょうにお会わせ下さい」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御老中ごろうじゅう御奉行ごぶぎょうなどいう代りに新しく参議だの開拓使などいう官名が行われた明治初年の時代に対して、今となってはかえって淡く寂しい一種の興味を呼出されるのである。
長「御奉行ごぶぎょう様へ申上げます」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)