御凱陣ごがいじん)” の例文
「詫びるには及ばぬ。これからもまだまだ父の悪評を忍ばなければならぬのだ、……殿の御凱陣ごがいじんまではな」
城を守る者 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「……お祝いなんてまるで違います、沢倉さまはいま三河のおいくさにいらしっているのですもの、縁談がきまったにしても、めでたく御凱陣ごがいじんなさるかどうかわかりませんし、わたくし喜こんで頂くような気持ではございませんわ」
日本婦道記:萱笠 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)