待賢門たいけんもん)” の例文
大路を斜めに、狂奔する牛に付いて、八省門へ入るつもりだったが、そこまで迂回する間も待てず、待賢門たいけんもんが開いていたのを幸い、そこへ向って、逃げ入ろうとするらしかった。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)