“弥左衛門”の読み方と例文
読み方割合
やざえもん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姓の違う青木の弟という人と、彼とは、その学窓での遊び友達であったことが分って来た。あの幼い日からの記憶のある弥左衛門やざえもん町の角の煙草屋が青木の母親の住む家であることも分って来た。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「お供衆のうちに、小林弥左衛門やざえもん様と仰っしゃるお方はおりませぬか。てまえは、正林しょうりんと申す富山の茶道の者でございまする。弥左衛門様にお目にかかって、ぜひぜひ、お知らせ申さなければならない大事がありまする」
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)