常套主義じょうとうしゅぎ)” の例文
しかしたしか太田水穂おおたみずほ氏も言われたように、万葉時代には物と我れとが分化し対立していなかった。この分化が起こった後に来る必然の結果は、他人の目で物を見る常套主義じょうとうしゅぎの弊風である。
俳諧の本質的概論 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)