布子半纏ぬのこばんてん)” の例文
抱いている赤児が泣きだすと、鈍い手つきで布子半纏ぬのこばんてんをかき合せたり、ぼんやりと頬ずりをしたりするが、すぐにまた放心したような焦点の狂った眼をあらぬ方へそらしてしまう。
柳橋物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)