巻脚絆まききゃはん)” の例文
まだほの暗いその門へは、法被姿や巻脚絆まききゃはんや、いずれは労働者と見える連中が、同様に一人ふたり連れ立ってやって来ていた。
地図にない街 (新字新仮名) / 橋本五郎(著)
巻脚絆まききゃはんをつけて参加したが、私の動作は五百人の中でひとり目立ってぶざまらしく、折敷さえ満足に出来ず、分会長には叱られ、面白くなくなって来て、おれはこんな場所ではこのように
鉄面皮 (新字新仮名) / 太宰治(著)
国民服に巻脚絆まききゃはん、三好曹長と同じ服装である。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)