常縁の父左衛門尉下野守益之さえもんのじょうしもつけのかみますゆきは正徹と交りがあったので正徹に学んだ。しかし家が二条派だったので尭孝に学び、ついに専ら尭孝の門に入った。宝徳二年五十歳頃からのことである。
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)