左枝さえ)” の例文
「なるほど、事情を知らん君は、そう思うだろうがね。いまの男を、君は誰だと思う。知っておるじゃろう——つい四、五年まえ、主任検事級で鳴らした左枝さえ八郎という方を……」
地虫 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)