もう一人は嵯峨廼舎御室さがのやおむろといって、後に二葉亭四迷などとロシア文学の研究をし、割におそくまで文筆活動をしていた矢崎鎮四郎である。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)