そして「大宋国山川社稷之図さんせんしゃしょくのず」という大きな構図の絵屏風えびょうぶが立てめぐらしてあり、屏風の裏面は白無地だったが、ふと、柴進がそのうしろにまわってみると、何と
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)