屑々乎せつせつこ)” の例文
夏は放胆ほうたんの季節だ。小心しょうしん怯胆きょうたん屑々乎せつせつこたる小人の彼は、身をめぐる自然の豪快を仮って、わずかに自家の気焔を吐くことが出来る。排外的に立籠めた戸障子を思いきり取り払う。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)