それから二十年の間、皇后の特別な愛着がこの寺に集まった。従って尼寺と後宮との交渉が多く、後には孝謙上皇こうけんじょうこうが住まれて仙洞御所せんとうごしょのようになったこともあった。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)