“姫上”の読み方と例文
読み方割合
ひめうへ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
といふに至りては、伏姫の心中既に大方の悲苦を擺脱はいだつして、澄清洗ふが如くになりたらむ。八房も亦た時に至りては、読経の声に耳を傾け、心をすまし欲を離れて、只管ひたすら姫上ひめうへ眷慕けんぼするの情を断ちぬ。