妖嬌陸離ようきょうりくり)” の例文
こういう訳で敬太郎の頭に映る観音の境内けいだいには、歴史的に妖嬌陸離ようきょうりくりたる色彩が、十八間の本堂を包んで、小供の時から常に陽炎かげろっていたのである。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)