また川童に角力をいどまれるということは、言いかえればその者が不思議を感じやすく、神秘の前に無我になりやすい性質を具えていたことを意味し、一方には鞍馬くらま奥僧正谷おくそうしょうたにの貴公子のように
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)