天陽てんとう)” の例文
天陽てんとう様相手に商売をしているお父さん達の事を考えると、この三十円ばかりの月給も、おろそかにはつかえない。途中一升一円の米を二升買った。外に朝日を五つ求める。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
何云ってるの、裸が見たけりゃ、お天陽てんとう様の下で真裸になって見せますよ! 私は大きな声で呶鳴どなってやりたかった。一晩中気分が重っくるしくって、私はうで卵を七ツ八ツ卓子へぶっつけてった。
新版 放浪記 (新字新仮名) / 林芙美子(著)