大関おおぜき)” の例文
旧字:大關
それで昔の電気学者が種々の物体を陽陰の順に列挙した時に猫の皮を陽の方の首位大関おおぜきの位置に上げた。その後静電気の実験に猫の皮は附き物となったのである。
猫六題 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
大和にとっては大和の国、河内にとっては河内の国の大関おおぜき。二上の当麻路の関——。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
いや、屈辱の大関おおぜきくらいのところだ。
(新字新仮名) / 太宰治(著)