今度は相撲の稽古を思ひ立ち師匠には大錦卯一郎君おおにしきういちらうくんを見立てた。何も素人の痩つぽちをいぢくつて貰ふのに斯程かほどの大力士を煩はさんでもよいのである。
相撲の稽古 (新字旧仮名) / 岡本一平(著)