“大運河(京杭大運河)”の解説
京杭大運河(けいこうだいうんが)は、中国の北京から杭州までを結ぶ、総延長2500キロメートルに及ぶ大運河である。途中で、黄河と長江を横断している。戦国時代より部分的には開削されてきたが、隋の文帝と煬帝がこれを整備した。完成は610年。運河建設は人民に負担を強いて隋末の反乱の原因となったが、運河によって米などの穀物や塩、鉄などの各種の戦略的原材料が経済の中心地江南と政治の中心地華北の間で輸送され(漕運)、さらに軍事上の要地涿郡にある大都(後の北京)が結合して、中国統一の基盤が整備された。この運河は、その後の歴代王朝でも大いに活用され、現在も中国の大動脈として利用されている。2014年の第38回世界遺産委員会でシルクロードなどとともに世界遺産リストに登録された。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)